ノースラボ 獣医師(病理)
臼井 千恵
山口大学農学部獣医学科卒業
日本獣医病理学専門家協会(JCVP)
いま担当している検査のやりがいや面白さを感じるのはどんな時ですか?
小動物の病理組織学的検査を担当し、在宅勤務をしています。前日にラボに届いた検体を、検査技師が切り出しから薄切、染色まで行ってくれるので、当日朝、バーチャルスライドとしてスキャンされ次第、診断に取り掛かります。特殊染色や免疫染色は個人の判断で追加することができるので、納得いくまで診断を行うことができます。予想していた診断と染色結果が合致した時、少ない疾患に出会えた時など、小さな喜びが日常にあります。また、依頼してくださった先生方からの問い合わせに対する対応も大切な仕事です。臨床の先生方とのやり取りはとても貴重で、学びにつながっています。
働くうえでサポート体制やチームの雰囲気環境面について教えてください。
私は在宅勤務ですが、チャットツールが整備されており、リアルタイムで他の診断医や会社のスタッフとコミュニケーションをとることができています。日本獣医病理学専門家協会(JCVP)の会員資格を取得以降は、一人で診断することが多くなりましたが、診断に悩んだときは上司である賀川先生にすぐに相談することができるので、とても心強いです。また、検査技師をはじめ、信頼できる会社のスタッフのおかげで遠隔診断が支えられており、感謝しています。
スキャン画像の閲覧に必要な巨大なモニターや周辺機器は貸与されます。また、書籍に関しては、電子書籍が充実しており、必要な書籍があれば希望を出せます。
スキルアップや成長を感じた場面、これから挑戦したい事を教えてください。
入社時はまだJCVPの会員資格を有しておらず、最初の3年間は診断書の下書きをさせてもらいながら経験を積みました。ノースラボでは、年間25,000件以上の病理検体を受け入れています。1次~2次診療施設に加え、複数の大学病院からの検体も受託しているのが特徴ですので、あまり見たことのない症例に出会える機会も多いと思います。
働き方に関しては、前述のとおり、在宅勤務が可能です。私には小学生の子供がいますが、子育てや介護など、突発的なお休みが必要となることは誰しもあると思います。私の場合、家族の急な病気やけがで通勤であれば休まざるを得ない状況が月に数回起こりますが、多くの場合、仕事を休まずに自宅で通常通り診断ができており、安心して働けています。
これから転職を検討している方に一言お願いします。
これらから資格取得を目指す方は、経験できる症例数が多いので、最短(3年)での取得が叶う可能性が高いと思います。また、既に資格を有している方であれば、相談次第で在宅勤務が可能だと思いますので、北海道以外の在住の方も是非検討いただきたいです。会社には、資格取得を目指している獣医師が数人います。見学が可能ですので、是非一度見学してみてください。
